030
鳴海×阿紫花
鳴海は慌てて阿紫花の口元からその指を引き剥がそうと、掴んでいた阿紫花の両手首を思いきり強く引く。
だが阿紫花は、躯ごと引き寄せられ内壁を抉られるのにも構わず、黒革の上に立てた歯をきつく噛み締めて離そうとしない。
「くっ、シャレになんね〜から、離せっ、てっ!」
受けた刺激をそのまま返すかのように締め付けてくる阿紫花に、一気に昇り詰めようとする躯を堪えながら、鳴海はその細い顎を掴んで上向かせ口内に自分の指を捩じ込んだ。
「ん゛っ…が、は、げほっ」
堪らず自分の指を吐き出し、腹上に突っ伏して咳き込む阿紫花の背中を撫でさすってやりながら鳴海はため息を吐く。
「全く…普段は指の傷むコトはやんね〜癖によ…」
鳴海は口に含ませた指の腹で歯列をなぞりながらもう一方の空いた手で吐き出された手を取ると、噛み跡の残る黒革の上に唇を押し当てた。
「んんっ、…ぁっ」
指先に触れられて、阿紫花の躯に震えが走る。口内に蠢く鳴海の指を伝って透明な唾液が流れ落ちた。
「傷。いってっかもしんね〜から…手袋、外せよ」
指先から掌に唇を移しながら鳴海が囁く。革越しの吐息にも反応する阿紫花の躯。
「ぃ…あ」
鳴海は、よろよろと首を振って逃れようとする阿紫花の顎にかけた指に力を込めて強引に視線を合わせる。見つめられて、焦点の合わない瞳が揺れながら、それでも鳴海を見つめ返してきた。
「大体、何でこんな時まで手袋してんだよ。ホラ、見せてみなって…」
手袋の際に沿って手首に舌を這わせ、更に手袋の中にまで舌を差し入れる。
「ぁ、あ、ぁ…」
掌に直に舌を這わされて、阿紫花の躯は瘧にでも罹ったように震えが止まらなくなる。
「別に悪さなんてしね〜から。心配して言ってんだぜ?」
あやすように静かに躯を揺らしてやりながら鳴海が囁く。
「なぁ。うん、って言えよ」
舌の代わりに指を差し入れ、見えない掌をなぞる。何処までも火照った躯の中で、不思議に其処だけは冷たい気がした。
「けふっ」
小さく咳き込んで阿紫花の躯が跳ねて崩れる。
尖った顎を掴んだ腕で崩れ落ちる躯を支えてやりながら、鳴海は阿紫花の朦朧とした意識を引き戻すように2、3度軽く顎を揺さぶってやる。
「人形、繰れなくなっちまったら困んだろ? ホラ。うん、って。頷くだけでい〜んだからよ」
がくん
囁かれ揺さぶられて、阿紫花の頭が大きく縦に振れる。
それは意識の保てない躯が頭を支え切れなくなり崩れたようにも、鳴海の言葉に頷いたようにも見えた。
「今…確かに頷いたよな?」
確かめようと呼び掛けるが殆ど意識の無い阿紫花の耳には届いていないのか、応えは帰ってこない。
顎から指を話した途端、ずるずると倒れ込んでくる阿紫花の躯を抱きとめてやりながら、鳴海は暫く迷った末、自分の都合の良いように解釈することに決めた。
「…イタズラするわけじゃねぇし…指、ケがしてたら困んのはアンタなんだし…い〜よな、別に」
聞く者もいないのに1人、言い訳しながら微かに震える阿紫花の躯をベッドに横たえてやる。
手袋の中に差し込んだ指を甲に回し入れながら、更に奥にまで指を這わす。
手袋の中で鳴海の指が蠢く度、阿紫花の躯は跳ねるように震えてきつく鳴海を締め付けた。
「ちょっ、オ、オレも限界かな…」
深く阿紫花の内部に突き入れたままの自身をゆっくりと抜き出し、再び押し入れる。
抜き差しを繰り返すその動きに合わせて手袋の中の指を少しずつ起こし、自分の手の甲に黒革を滑らすようにして手袋を脱がせてゆく。
次第に露になってくる白い手。
「…あっ…ぁ」
仰け反った顎を取って唇を重ねる。舌と一緒に悲鳴も吐息も絡め取られて、阿紫花の躯は一層激しく跳ね上がった。
長く限界に留め置かれた躯には、時折痙攣に似た震えが走る。
剥き出しになった指の付け根に直に触れられた瞬間、阿紫花の躯はとうとう限界を越えた。
「!!!」
声にならない叫び声をあげて、間で擦られ昂りきっていた自身から白濁したものを吐き出すと、阿紫花は完全に意識を手放す。
「く、…はっ」
同時に、絞り上げるように狭くなった内壁に促されるようにして、鳴海も阿紫花の内部に熱い欲望を吐き出した。
続
029
加藤鳴海×阿紫花英良
ちゅるっ
中心には触れず、鳴海は大腿に零れ散った白い雫をひとつずつ丁寧に吸い上げ舐め取ってやる。
硬質な鳴海の髪に弄られ、阿紫花のモノは白濁したものを滴らせながら一層びくびくと震えた。
「や…っ、ぁ。やめっ」
ゆるやかに下肢を這い回る舌から逃れようと鳴海の髪に絡ませた指は、しかし徒にその髪を掻き回すだけで用を成さない。
「何だよ、アンタが嫌がるからコレは舐めてね〜んだからよ。文句ねぇだろ?」
鳴海は僅かに顔を上げて睨みつけると、阿紫花自身を伝い落ちてゆく雫を拭うように根元から先端へと指を滑らせた。
「ひゃ、あ、あぁぁっ」
散々焦らされた末に漸く触れられて、阿紫花は呆気なく果ててしまう。
力を失い崩れ落ちる躯を一方の腕で支えてやりながら、鳴海のもう一方の腕が阿紫花の秘処を探る。
自らの吐情に濡れ、入り口をなぞる指を引き込むようにひくつく其処に、鳴海は自身をあてがうと阿紫花の耳元で囁いた。
「…も、入るぞ」
ずっ…
もどかしい程にゆっくりと、痛みなど感じない様に少しずつ。だが、とどまることなく確実に鳴海は押し入ってくる。
「…ぁ、あ…ぁ…」
動けないよう、腰を押さえ付けられているために阿紫花は、進んで迎え入れることも逃げ出すこともできず、熱い塊が内壁の襞をひとつひとつ擦り上げながらじわじわと侵入してくるのをただ感じていることしかできなかった。
長い時間をかけて根元まで受け入れさせ、ようやく鳴海の動きが止まる。
気の狂いそうな快楽の時間も、これでやっと終わりに向かうのかと阿紫花が安堵しかけた時、
「も少し奥まで…行けるか?」
「!」
繋がったまま腕を掴まれ、強く引かれると阿紫花は鳴海の腹に乗り上げさせられてしまった。
「ぁ…っく、ぅ…」
自重で、更に深く鳴海を受け入れてしまう。
「オイ、手ぇ離せよ。いつまでたっても終わんねぇぞ」
「む、無理っ…ひっ」
躯を支えていた両腕を掴み取られ、更に奥深い処にまで侵入される。
「も、か…勘弁し…ぅく」
もはや身を立てていることさえ難しかったが、太い腕に支えられ、倒れることは許されない。
「流石に…これ以上は、無理か…」
両脇に力なく投げ出された阿紫花の脚に指を這わせ、刺激に反応して締め付けてくる内壁を楽しみながら鳴海は呟いた。
だが、ふと思い付いて阿紫花の膝裏に手を差し入れるとぐっと引き寄せる。
「これで…まだ行くっ、か?」
「ひあ、あぁぁぁあっっ!」
両膝を立てさせられ、今まで感じたこともない程奥に他人を感じて阿紫花は声を抑えられない。
「あっ…ひ、や、め…っ」
掴んだ腰を揺すぶられ、一層声を絞り上げさせられる。
「あ、あ…ぁ、ぐっ」
「ば、バカッ! 指を噛むな」
続
028
加藤鳴海×阿紫花英良
「阿紫花よぉ、あんた、脱ぐのキライなワケ?」
たった今も、皺だらけになったワイシャツの袖から腕を抜こうと阿紫花の肩から背へ滑らせようとした手を、するりと、そしてさり気なく躱されて鳴海は怪訝そうな表情で阿紫花の顔を覗き込む。
「今もそ〜だケド、なんか脱がそうとするたんび、いっつも逃げられてる気がすんぜ」
「別に…着たままでも出来んですから。どっちだって良いじゃありやせんか」
ぷいと横を向いて、面白くもなさそうに阿紫花が呟く。
「そりゃまぁ、そ〜だケドよ。こ〜ゆ〜コトする時は脱ぐもんだと思ってたぜ」
囁いて鳴海は、はだけたシャツの裾から手を差し入れて阿紫花の背を撫で上げる。
傷一つ無い阿紫花の躯。幾たびも逢瀬を重ねて、それでも未だ見たことの無い阿紫花の背にも、無論傷は無い。
指先に触れるのは、薄い肉を通して僅かに突き出た背骨だけで、傷どころか吹き出物一つさえも無い。
「や、野郎の裸なンて、ね。見んの、も見、られっのも…ね、願い下げでさ」
背をなぞられて、阿紫花の呼吸が乱れ始める。
「まぁ、このガタイじゃぁ、な。見られたくねぇってのも判っけど…」
鳴海は阿紫花の厚みのない胸元に唇を寄せると、浮いたアバラの形を確かめるように舌を這わせる。
「ぁっ、は。に…人形、繰んのに要るだけぁ…つ、付いてンで。放っといてくん、ひゃっ」
むずかる様に身を捩って逃れようとする阿紫花の腰を掴んで、鳴海は下腹の窪みに舌を差し込む。
「人形、ね。ホントあんたはソレばっかだよな…」
浅い窪みとその周囲の幾箇所かを緩く吸い上げながら鳴海は呆れたようにため息をつく。
「あ、跡はィヤで…ぇ」
「付かね〜ようにやってっだろ?」
鳴海はムッとして顔をあげると、押し退けようと額に掛けられた阿紫花の手を取る。
「脱ぐのはヤだとか跡は付けんなとか…練習に付き合ってやるって割に、文句が多いよな〜」
黒革に覆われた掌に口付ける。
「こっちは初心者なんだからよ。もうちっと優しくして欲しいぜ」
「ひ、ゃ、て手はっ、もっとイヤでっ…離っ」
革越しに伝わる振動に背を反らす阿紫花にふと悪戯心を刺激されて、鳴海は掴んだ手を逆手に捻って俯せに押さえ込む。
「ダメと言われると、余計に見たくなるのが人情ってモンだよな〜」
「やっ…離しっ、なンで人の嫌がっ、と、ばっかっ」
ふざけ半分に空いた手でシャツをめくりあげようとして、思いのほか強い抵抗に遭い、驚いて鳴海は掴んだ指に力を込める。
「別に減るもんじゃねぇんだし…い〜じゃねぇか」
しかし、背を露にされた瞬間、捻り上げられた腕に構わず這って逃れようとしていた阿紫花の様子が豹変した。
「あ、ぁ、あ…ヤ、です、た、助けっ、ひっぁ、あ!」
全身を硬直させ、激しく震え出す。
「お、おいっ。大丈夫かよ! 阿紫花!?」
抱き起こしてその身を強く揺すぶっても、恐怖に引きつったように大きく見開かれた阿紫花の瞳は中空の何も無い場所を見つめたまま鳴海を見ようとしない。
「あ、謝る! オレが悪かったっ!」
「ご、後生ですからっ、堪忍しっ、あ、っあああっっ」
鳴海の声も届かない様子で大きく仰け反り、阿紫花の躯は硬直を通り越して痙攣を始める。
「あ、阿紫花っ!!」
パンッ
強く頬を張られて、漸く阿紫花の目は鳴海を映す。
「あ? に、兄さん? 此処ぁ、いってぇ…お、長は?」
暫くきょろきょろと周囲を見回し、此処が鳴海の部屋であることを確認して、やっと阿紫花の躯から緊張が消える。
「あぁ、そうでしたね。れ、練習…」
「すまん、悪ふざけが過ぎた。謝る」
軽く頭を下げて、阿紫花の額に浮いた冷や汗を拭ってやりながら鳴海は心配そうに覗き込む。
「大丈夫か? 顔色悪いぜ」
「で、でぇじょうぶ、何でもねぇんで。そ、それより背中…」
シャツの前を掻き合わせて後退りながら、阿紫花は上目遣いに鳴海を窺う。
「な…なンか見やした?」
言おうか言うまいか。暫く迷って、鳴海が口を開く。
「……赤で…一面。花か何か…でも見えたのは一瞬で…消えちまった…消えた、ってコトは入れ墨とは違うのか?…一体…」
微かに強張る阿紫花の表情に、鳴海は慌てて付け加える。
「…いや、言いたくねぇなら聞かねぇけど」
続
027
加藤鳴海&エレオノール
加藤鳴海=黒衣の男
エレオノール=初代しろがね
ってのはど〜でしょ?
うしとらでも過去に遡った因縁ってやってたし…
錬金術…柔らかい石はできなかったけど、いろいろ研究しているうちにタイムマシンができちゃったんで、過去に遡ってフランシーヌ誕生の前に黒衣の男をブチ殺しちまえば万事解決!
ってことで鳴海とエレがタイムトラベルするハメに。(ルシールは当時その場にいたから無理だし、ギイはマシンの操作担当ってことで)が、マシンが不完全で二人は運命のアノ日よりはるか以前(何百年単位で)にほうり出されてしまう。しかも離ればなれで。
互いを探し求めながら何百年もさまよってるうちに鳴海こわれてきちゃって、ずっと一緒にいてくれる永遠の人をエレに似せて作るわけだ。それがフランシーヌ。
コツコツ努力して技術を収得すんのが鳴海の才能だしね。ウン百年も時間があれば何とかなるんじゃないかと。
黒衣の男ってフラン(エレ)を笑わせることにこだわってたし、ギャグ寒いし、黒髪だし…けっこう鳴海と共通項あるでしょ(笑)
エレの方は、昔は女の一人旅って大変なんで、顔かくして男のフリのできるあの格好で鳴海をさがすわけ。
井戸に身を投げるアノ方ってちょっと女っぽいし、エレって男っぽい喋り方するし。二人とも「しろがね」って名乗ったし。
エレなら人形の繰り方知ってるし、銀色の目と髪だし…初代でも問題なかろ〜かと。
初代が持ってた柔らかい石は、どっかの錬金術師から強奪してきたとか。だからしろがね達作り方がわかんない(笑)
この推理の最大のネックは、黒衣の男の顔(笑)
いくら何でもアレが鳴海の末路ってのはヒドいもんね。
も〜ちょっと男前にしてくれたって…せっかく錬金術師なんだし(意味不明)
でも、もっと問題なのはこんなオチじゃきっと誰も喜ばないってことだな(苦笑)
灰
これはこれで面白い筋書きだと思いますよ
懸糸傀儡にしても、あ〜いう独自に発達したようなすごい技術を一体誰が最初に、どうやって?
て思うし・・・・。
まあ、少なくとも阿紫花が何かからんでくれれば、それだけで・・・・
どんなオチでも私ゃ踊ります、はい。
某様
面白いことを考えますねぇ〜
でも........この展開だと......阿紫花もう出番ないんですが........
某様
うん、真の問題はそこ…
いっそ勝と阿紫花も一緒に過去に飛ばされてもらって
勝=初代才賀
阿紫花=初代黒賀
にでもなってくれれば…って
灰
あの男が.........
もう少し....獣の槍作ったにいちゃんや...贅沢を言えば....美形だったら.......
ッて言う方面でも『元凶』なんですが....ちっ楽しみを減らしやがって.....
灰土さん...勝=初代才賀、阿紫花=初代黒賀いいよ。
そのパターンで....外伝ってのはどう?
人形作る勝と繰る阿紫花!たのみにいくのよ!
で、その当時は神主系列のお衣裳の阿紫花!これでいきやしょうよ!
某様
026
加藤鳴海×阿紫花英良
「えぇえ!? また失敗したんですかい??」
顔を見るなり泣き付いてきた鳴海に、阿紫花は呆れ返ってそれきり二の句が接げなくなる。
「き…緊張しちまってよ…ダメだった」
しょげかえったような声とは裏腹に、ごそごそと躯を探ってくる鳴海に阿紫花は苦々しく舌打ちする。
しろがねに玉砕して阿紫花に…このコースは近ごろでは既に、お定まりになってしまった感がある。
幾度かの逢瀬で覚えられてしまった良い処に触れられ、流されそうになる躯をぐっと堪えて冷たくその手を振り払うと、阿紫花は鳴海を怒鳴り付けた。
「い、いい加減にしなせぇ! 兄さんに必要ななぁね、テクじゃねぇ。度胸ですよ!!」
「そんなこと言ったってよ…」
振り払われて床にへたり込むと鳴海は、大きな背を丸め項垂れてしまう。
「あぁ、全く! ハジキやヤットウ相手に素手で大立ち回りやらかした、兄さんのあのクソ度胸は一体全体何処行っちまったんです!!」
「そ、それとこれとじゃ話が違うぜ…」
「えぇ、えぇ、違いやすとも! 命のやり取りしてんじゃねぇんだ、失敗したって死ぬ訳じゃねぇ。こっちの方がよっぽど簡単ってモンですぜ!」
「うぅ…」
言い返せない鳴海の背中が益々小さくなる。
「それとも何ですかい? 別嬪さんで失敗しても後であたしでやっちまや躯の始末はどうにでもなるとか、そういう生っちょろい覚悟で当たるから簡単に玉砕しちまうってんですかい!?」
「そっ、そ〜ゆ〜つもりでやってんじゃねぇよ!」
阿紫花に罵られて、弾かれたように鳴海が顔を上げる。
「へっ、それじゃ一体ど〜ゆ〜つもりなんです」
小馬鹿にしたように、阿紫花に鼻で嘲笑われて鳴海は口籠る。
「ど〜ゆ〜って…だから、その…アンタとのことは…遊びとか、そ〜ゆ〜つもりでは決してなくて…」
「だ〜れ〜が! あたしの話をしてんですか! え? 今話してんのは別嬪さんのことでしょうが!!」
ごりごりと両のこめかみに拳を押し当てられて、鳴海は情けない声をあげた。
「痛、てて…しっ、しろがねっ? ほ、本気に決まってんだろ!! つ、次こそちゃんと…い、痛ぇってば! かっ、勘弁してくれよ〜〜」
思いきり強く拳を押し当ててから、阿紫花はようやくその手を放してやる。
「是非ともそう願いたいモンですね。でなきゃぁ一体何のために躯まで貸して協力してやってンだか判りゃしませんよ」
鳴海は、不機嫌そうにそっぽを向いてしまった阿紫花の両脚に腕を絡ませるとそっと抱き寄せた。
「次こそ! 成功して見せっから。なぁ、今回だけ…」
「兄さん…アンタさっき言った事もう忘れたんですかい!?」
「これで終わりにすっから! 頼むよ〜〜。このままじゃトラウマで勃たなくなっちまいそ〜で…」
呆れたような声をあげる阿紫花に構わず、鳴海は阿紫花の両脚の間に頭を押し付ける。
「本っ当の本当に! これっきりなんでしょうね!? 今度失敗したら、もう知りやせんからね!」
「いやもう、本当の本っ当にこれっきりだから!」
嫌々ながらも降りた承諾に、鳴海は嬉々として阿紫花のベルトの間からシャツを引き出し始める。
「な、ンか。うめぇこと丸め込まれっちまったよ〜な気もしやすけど…ま、いっか。これっきりなンですしね」
阿紫花は一人ごちるとため息をひとつついてゆっくりと目を閉じた。
終
025
阿紫花
「あ、アレ…何であたし、ベッドで寝てるンで?」
024
勝×阿紫花
023
勝×阿紫花
022
阿紫花
021
勝×阿紫花
勝×阿紫花…良いよ、やっぱり…♪
いちゃいちゃべたべたして欲しいの〜〜♪♪